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LPIC level1に未経験からの挑戦
この記事では、Linuxの生い立ちから、LPIC level1の試験概要や勉強方法、おすすめな参考書について纏めています。
現在、私はとあるIT企業で社内SEとして働いています。
前職は、新卒で入社したSES企業で2年ほどインフラエンジニアで大手SIerに客先常駐していました。
そんなSES時代の社会人1年目に取った資格がこのLPIC leve1でした。
(合格すると↑のような合格証が送られてきます・・・)
もちろん社会人1年目で元々文系だったこともあり、Linuxは未経験。
これからLPIC Level1を受験される方にとって少しでも参考になれば幸いです。
そもそもLinuxって何?
まずLinuxについて簡単に整理しておきましょう。
Linuxとは、スイスの当時大学院生だったリーナス・トーバルズさんという方が作成した、オープンソース(無料)のLinuxカーネルを基に作成されたOSの総称です。
Linuxは今やさまざまなサービスやシステムで利用されている代表的なサーバOSの一つです。
このブログのサーバ自体もLinux(CentOS)で動いています。
「総称」と言うように、厳密にはLinuxというOSがあるわけではありません。
Linuxには、さまざまな種類(ディストリビューション)が存在しています。代表的な種類といえば、Red Hat系のCentOSやRed Hat Enterprise(RHEL)が挙げられます。
ちょっと話が長くなりそうなので、Linuxについては別記事でまとめました。
Linuxの学習方法やおすすめの本・サイト等についても紹介しています。これからLinuxを学び始める方はこちらもチェックしてみてください。
Linux認定資格「LPIC」とは?
LPICとは、LPI(Linux Professional Institute)という非営利組織が運営しているLinuxの認定資格です。
LPICは3つのレベルに分類されています。今回説明するレベル1の概要は以下表の通り。
正式名 | LPIC-1認定Linux管理者 |
試験概要 | LinuxOSの基本概念 基本的なコマンド操作やOS初期設計 ネットワーク構成 |
認定条件 | 101/102試験の合格 |
受験料 | 30000円+税(1試験15000円+税*2) |
ボーダー | 500点(正答率60~65%) |
形式 | 選択問題、入力問題 |
有効期限 | 5年間 |
Linux認定資格「LinuC」の違いは?
LPICとよく似たLinux認定資格に「LinuC」があります。
LinuCとは、2018年2月からLPI-JAPANが提供している独自のLinux認定資格です。
LPI-JapanってなんかLPIと名前が似てますね
実は、元々LPI-JAPANはLPIのパートナーとしてLPICを斡旋していたそう。
ただ、2018年2月にLPI-Japnaは日本向けのLPIC提供を終了。LinuCという類似のLinux認定資格を独自に提供開始しました。
誤解されがちですが、LPIとLPI-Japanは完全に別々の組織。
LPICとLinuCの違いは下表で纏めています。 概要的にはほとんど違いはありません。
資格名 | LPIC | LinuC |
提供組織 | LPI | LPI-Japan |
本部の拠点 | カナダ | 日本 |
種類 | レベル1〜3 | レベル1〜3 |
受験料 | 1試験15000円+税 | 1試験15000円+税 |
ボーダー | 60~65% | 60~65% |
出題形式 | 選択問題、入力問題 | 選択問題、入力問題 |
有効期限 | 5年 | 5年 |
LPICとLinuC、どっちを受けるべき?
国内での評価は大差はありません。ただ、世界規模で見ると当然LPICが歴史や知名度はLinuCを上回っています。
あえてLPICの問題点をあげるとすれば、問題文の日本語が若干わかりづらいこと。
元々英語で作成された問題文から日本語に翻訳しているので。CCNAほど意味不明ではないですが、ぎこちない日本語な印象を受けます。
その点、LinuCは日本の有識者が問題を作成していることもあり、出題される問題の日本語が綺麗ですね。
試験範囲は若干異なるようで、最近ではLPICとLinuCとで別々の対策本を販売する出版社も増えてきています。
LPICの勉強におすすめの本やサイトは?
ここからはLPIC/LinuC level1の勉強におすすめな本やWebサイトを紹介します。
おすすめの本(参考書・問題集)
書籍で学ぶメリットは体系的に学習が進められること。今回はLPIC Level1の試験対策に人気な参考書と問題集を2冊紹介します。
参考書:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応(小豆本)
問題集:Linux教科書 LPIC レベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応
おすすめのWebサイト
みなさん「Ping-t」をご存知でしょうか?Ping-tとはLPICやCCNA等のIT資格の問題演習をWebで行うことができるWeb問題集サイトです。
LPICの勉強方法は?
さて、資格学習といえば、参考書を読んでから問題演習をするパターンや、オリジナルなノートを作って覚えるパターン等さまざまです。
せっかく高い受験料を払ってますし、落ちたくありませんよね。
ここでは、私が実践した効率的に学習する上での3つポイントを紹介します。
まずは試験を申し込んでゴール設定
俗に言う「締め切り効果」です。
これはLPICに限ったことではないですが、こういったベンダー資格は受験日を自分で選択可能です。
なので、自分で受験日を先に設定しないと、だらだら学習が続いていくことになりがち。
先に申し込むことでゴールが明確になります。学習のモチベーションも保ちやすくなります。
学習は問題演習を中心に行う
資格合格に必要なこと、それは問題に正解することです。
そのためにはたくさんも問題に触れて、かつ問題を解く練習が必要です。
参考書で一通り学習してから問題演習する方がいますが、それだと非常に時間がかかります。ただ読んで満足してしまったり、勉強が頓挫してしまうことも。
問題演習であれば、正解or不正解で学習の理解度も測れますし、効率的に知識を蓄積できます。
参考書で知識を整理する
問題演習の中心の学習とは言いましたが、参考書がいらないとは言ってません。
問題演習中心の学習ばかりだと、蓄積した知識同士の関連性や体系的な理解が疎かになります。
参考書はまさにバラバラな知識を体系的に整理してくれます。
参考書は先ほど紹介した小豆本(Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応)がおすすめです。
受験料(費用)を安く抑えるには?
LPICの受験料は1つあたり15000円。決して安くはない出費ですよね。そこで、少しでも受験費用を抑える方法を2つ紹介していきます!
参考書や問題集は電子書籍を使う
電子書籍を購入するメリットは割引クーポンが豊富なところ。
電子書籍ならスマホ1つでいつでも勉強できるからGOOD!
ちなみに、私は電子書籍サイト大手のhontoを愛用しています。
hontoを愛用している理由は、定期的(週に1回)に割引クーポンを発行してくれるところ。
毎月5千円以上本を買う私にとっては非常に嬉しい!
✔︎ 新規登録時に30%OFFクーポンを発行
✔︎ 定期的に10〜25%OFFクーポンを発行
もちろんLPIC学習の2大バイブル、小豆本やスピードマスターも販売しています。
受験料はバウチャーチケットを活用
バウチャーチケットとは、受験料を通常より安い料金で受けることができる電子的なチケットです。
先ほど紹介したPing-tで、LPICのバウチャーチケットを取り扱っています。
バウチャーチケットなら受験料を通常料金より1000円以上節約できます!
「独学はちょっと・・」と方はスクールがおすすめ
LPIC level1はLinux認定資格の初級的な位置付けです。とは言うものの、2〜3日勉強したくらいで簡単に取得できる資格ではありません。
私自身独学で始めて最初の2週間はまったく理解出来ませんでした。むしろ闇雲に暗記しようとして挫折寸前に。。
幸いにも私の場合は仕事の現場にLinuxに詳しい方がいたので、わからないことは相談できる環境がありました。
やはり、周囲に教えてくれる人がいる環境は効率的な資格取得に繋がりますし、何よりLinuxを「理解する」ことで、学んだ知識を実践的に生かすことが出来ます。
独学が不安な方や周囲に教えてくれる人がいない方はスクールがおすすめです。
スクールといえば有料のところが大半ですが、ProEngineerなら完全無料でLinuxを学ぶ環境が用意されています。
そもそもLinuxを学ぶことができるスクール自体多くありませんが、あったとしても10万〜30万程度費用が必要な所が大半ですよね。
ProEngineerなら学習面はもちろん就職・転職面もサポートしてくれます。
もちろん「ちょっと話を聞いてみたい・・」ってだけでも全く問題ありません(執拗な勧誘は一切なし)。
最後まで読んで頂きありがとうございました。