CCNAの勉強法まとめました
この記事では、CCNAの勉強方法について解説していきます。
2020年4月にciscoが認定資格の大幅な刷新を行いましたね。
個人的には受験料が安くなって嬉しい(それでも3万はするけど・・)!前よりは受験への敷居は下がった感じがします。
>> 『シスコ技術者認定が大改定! 2020年2月24日よりこう変わる(1) ――CCNA・CCNP・CCIE編』HRzine
もともと旧CCNAは取得済みではいたのですが、新試験と言うこともあり、改めて新試験の概要や勉強方法や学習ポイントを復習がてら纏め直しました。
これから受験する方が少しでも参考にして頂けたら幸いです。
読んで頂きありがとうございます。
簡単に私のプロフィールを紹介させて下さい!
CCNAの新試験と旧試験の違い
CCNAの新試験概要
まずは、CCNAの新試験概要について纏めてみす。具体的には以下の通り。
試験名称 | CCNA(Cisco Certified Network Associate)試験 v1.0(200-301) |
試験時間 | 120分 |
問題数 | 100問前後 |
有効期限 | 3年 |
合格点 | 825/1000点(75%〜) |
受験料 | ¥33,600 (税別) |
試験範囲 | ネットワークの基礎 20% ネットワーク アクセス 20% IP コネクティビティ 25% IP サービス 10% セキュリティの基礎 15% 自動化とプログラマビリティ 10% >> 詳細は公式サイトへ |
問題形式 | 選択,入力,シミュレーション,シナリオ,ドラック&ドロップ >> 詳細は公式サイトへ |
CCNAの旧試験との違い
旧試験と大きく異なる点でいうと以下3点です。
①CCNA取得に必要要件が緩和
②受験料の値下がり
③試験範囲の拡大
①CCNA取得に必要要件が緩和
以前の試験では、CCNA取得方法として2つ試験を合格して取得するパターンもありました。
しかし、今回の改定で1つの試験に合格するパターンのみとなりました。
②受験料の値下がり
旧試験は¥39,600(税別)。正直旧試験は高すぎました。
改定後も¥33,600 (税別)もなので決して安くはないですが、約¥5000の値下げは受験生にとって非常にありがたいですね。
③試験範囲の変更
新たな試験範囲として「自動化とプログラマビリティ」が追加されていました。
この試験範囲は、主にネットワークの仮想化(SDN)やコードによる構成管理についての知識が問われます。
ただ、問われるのはあくまで基礎的なレベルです。
この分野について全く知らなくても問題ありません(実際私がそうでした笑)。
おすすめの学習サイトと参考書
ここでは、私自身も試験学習に使用した、独学におすすめなWebサイトと参考書を紹介します。
学習サイト
CCNAの学習は、本はもちろんですが、サイトでも十分学習できます。
しかもサイトによっては無料で。
私自身もお世話になった、おすすめの学習サイトを3つ紹介します。
1.Ping-t
Ping-tは、Web上でCCNAの試験対策の問題集を提供しているサイトです。
シスコ認定資格の改定にもいち早く対応されていました。
CCNAの新試験に対応したWeb問題集が1ヶ月¥2,400で学習可能です(複数月契約で割引有)。
2.CCNAイージス
CCNAイージスは、Ping-tとは打って変わってCCNAの試験範囲について学べる教科書タイプのサイトです。
CCNAイージスは完全無料です。
これは非常に嬉しい。参考書や他のサイトで、CCNAについてわからない用語や分野があったときに、CCNAイージスを読めば大概は理解できます。
それほど解説が丁寧でわかりやすいサイトです。
3.3分間Networking
3分間Networkingは、1つの記事が3分を目安に読むことができる教科書タイプのサイトです。
このサイトを基に書籍も出版されています。
CCNAの対策というよりかは、ネットワークの入門学習におすすめのサイトです。
参考書
大前提として新試験に対応している参考書自体少ないです。
その中でもおすすめなのが『シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200 -301』です。
問題演習はPing-tで十分では有りますが、問題演習中心だと知識の関連性や前提知識の理解が難しかったりしますよね。
知識を体系的に理解する意味で、やはり参考書は1冊必要です。
また、この参考書はCCNAの試験云々以前に、ネットワークの基礎知識を学ぶ上でも十分過ぎるほどよくまとまった1冊です。
ネットワークについて初めて学ぶ方にとってもおすすめな入門書としてもおすすめです。
CCNAの勉強方法は王道にあり
王道ですが、シンプルにこの4点を徹底です。
①試験を申し込んでゴール設定
②Web問題集で地道に知識を積み重ねる
③参考書で知識を体系的に理解する
④間違えた問題を中心に復習する
①試験を申し込んでゴール設定
俗に言う「締め切り効果」です。
これはCCNAに限ったことではないですが、こういったベンダー資格は受験日を自分で選択可能です。
なので、自分で受験日を先に設定しないと、だらだら学習が続いていくことになりがち。
先に申し込むことでゴールが明確になります。学習のモチベーションも保ちやすくなります。
②Web問題集で地道に知識を積み重ねる
問題集は先に紹介したPing-tで十分。
正直最初は問題を解かなくてもいいです。それ以上に問題を理解することのほうが重要です。
何を問われているのか?
この単語をどんな意味か?
(特に、最初は専門用語のオンパレードに気が滅入るかもしれません)
最初から覚えようとせず、まずは目を慣れさせましょう。言い換えるなら、専門用語に対する耐性をつけるイメージです。
ここで重要なのは、1周やり切ること。一通りやり切ったことで得られた達成感が、今後の勉強のモチベーション維持につながります。
2周目は基本回答を見ずに解きます。ただ、わからなければすぐ回答を確認して問題ないです。あくまで理解すること重視。
一番NGなのは、なんとなく理解して答えを丸暗記すること。とは言っても何度も繰り返していると問題は暗記できてしまうはずです。
そのレベルになったら、Ping-tの模擬試験モードで本番と同じ問題・同じ時間で行い、正答率が90〜100%になるまで繰り返しましょう。
尚、先に紹介した参考書の模擬試験2回分は、Ping-tをある程度完璧にしてからの力試しに最適です。
③参考書で知識を体系的に理解する
さきほど紹介した『シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200 -301』はPing-tを1周やってから読み始めることをおすすめします。
なんせ1300ページもあるので、正直最初から最後まで一気に読もうとするとだいたい挫折します笑。
この参考書のおすすめな読み方は、Ping-tで各章毎に演習した後で、その章に対応した部分を読むことや、Ping-tの問題演習をしていてわからない点を調べる際に読む方法です。
参考書をイチから読んで闇雲に覚えるのではなく、Ping-tの問題演習をベースに学習を進め、参考書は理解を深めるための役割として利用する方が効率的に学習を進められます。
④間違えた問題を中心に復習する
問題集を何周もする際は、間違えた問題や理解できなかった問題にチェックをしておき、チェックした問題を中心に復習しましょう。
暗記等ではない限り、一度でも自力で解けた問題を間違える確率は低いです。
それよりも、間違えた問題をつぶしましょう。そのほうが効率的に学習が可能です。
CCNAの合格に必要な勉強時間は?
ここでは初学者の場合を想定してお話します。
結論、CCNAの合格に必要な勉強時間は約100時間です。
この算出基準は、私の実際の大体の学習時間に基づいています。私の100時間の内訳は下記の通り。
・Ping-tでの問題演習を3周(70時間)
・参考書の模擬試験を完璧にする(10時間)
・Ping-tでの模擬試験(10時間)
・苦手分野の集中学習(10時間)
100時間というと多いかもしれませんが、毎日2時間勉強すれば50日。毎日4時間勉強すれば25日間。あっという間です。
私がおすすめする勉強方法は、さきほども紹介したように問題演習中心です。
私はまずPing-tのWeb問題集を3周しました。どのように3周したのか少し詳しく説明しますね。
1周目:40時間
1周目は、大体40時間くらいかかります。この40時間がある意味一番しんどいです。
全く無知の状態から、プロトコル?サブネット?ルーティング?といった専門用語を理解した上で問題を解く必要があるわけですから。
また、問題演習で1つの分野を終えるごとに、先ほど紹介した参考書『シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200 -301』の同分野箇所を読んで、わからない単語の意味や概念を理解しながら進めていたので時間がかかりました。
ただ、1周目の40時間を乗り切れば、合格が一気に近づきます。
2周目:20時間
2周目は、専門用語もなんとなくわかるようになります。約20時間で1周できます。
3周目:10時間
3周目は、1周目と2周目でよく間違えた・理解できなかった問題をチェックして、そのチェックした問題を中心に解きます。3周目は大体10時間程度で1周できます。
このように、Ping-tでの問題演習(3周)で合計70時間かけます。
Ping-tでの問題演習後は、先ほど紹介した参考書『シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200 -301』の模擬試験を解きます。ここに約10時間かけます。
参考書の模擬試験が完璧になったら、もう一度Ping-tに戻って模擬試験モードでの問題演習を10時間ほど行います。実際の試験時間の半分くらいで解けるようになればベストです。
Ping-tの模擬試験モードでは、出題される問題をこれまでよく間違えた問題中心に設定可能です。ここで徹底的に苦手な問題をつぶしていきます。
残りの10時間は、苦手な分野や問題をノートにまとめたりして自分の苦手分野を洗い出して、改めて学習し直す時間です。
わたしはこのように勉強を進め、CCNAの勉強〜合格までに大体1ヶ月ほどかかりました。
平日の昼間は普通に仕事だったので、勉強時間は平日は平均2時間、土日に平均4〜5時間です。
少しでも受験費用を抑えるには?
受験料で約¥35,000するCCNA試験。その他に参考書の購入やWeb問題集の料金も合わせると、1回の受験で4万が吹っ飛びます。
バウチャーチケットもあるか調べてみましたが、2020年10月時点で取り扱っている所は有りませんでした。
少しでも受験費用を抑えるなら、参考書は電子書籍での購入がおすすめです。
私は電子書籍サイト大手のhontoを愛用しています。
hontoを愛用している理由は、割引クーポンを定期的に発行してくれるところ。毎月5千円以上本を買う私にとっては非常に嬉しい!
最後に ~CCNAは最初の壁~
インフラエンジニアの登竜門として言われるほど駆け出しのことに誰しも目指すCCNA。ただ、初学者にはだいぶハードな試験内容です。
私も独学で何とか頑張りましたが、それに合格した時の達成感はハンパなかったです。駆け出しのころにこういう少し難しい資格試験に合格できると自分に自信がつきます。
なお、後から知りましたが転職支援を条件に完全無料でCCNA取得の学習支援してくれるオンラインスクールもあるので、今IT未経験でこれからCCNA取得してIT業界で働きたい・キャリアアップした人や独学に不安な方は活用するのもアリいいかもしれません。