CISSP独学合格の勉強に利用したおすすめの問題集と演習のコツ

はじめに

CISSPに独学合格することができましたので、勉強の際に利用していた問題集と、自分なりにどう活用・工夫して問題演習していたかを整理してみたいと思います。

これからCISSPを独学で勉強される方にとってお役に立てれば幸いです。

読んで頂きありがとうございます。
簡単に私のプロフィールを紹介させて下さい!

  • 転職3回の30代アラサー♂
  • 新卒でSESに入社。SIerへ客先常駐してインフラエンジニア(2016年
  • IT企業(SaaS)の社内SEに転職(2018年〜)
  • 金融機関のセキュリティ担当に転職(2022年〜)
  • HR企業のセキュリティエンジニアに転職(2024年〜)
  • 保有資格はLPIC1,2 / CCNA / AWS SAA / AZ-900 / SG / RISS / ITILv4 / NSE / CISA / CISSP / 徳丸基礎試験等
  • Twitternoteもやってます

なお、私の合格体験記は下記で詳しく紹介しています。良ければこちらも参照ください。


この記事で伝えたいこと

この記事の結論として、この記事で私がお伝えたいのは次の4点です。それぞれについて少しずつ深掘っていきます。

  1. 短期合格は目指すなら公式問題集をやり込む
  2. 公式問題集はなるべく最新のものを利用する
  3. 公式問題集は最低3回は繰り返す
  4. 確実に合格を目指すなら他の問題集も活用する


1. 短期合格は目指すなら公式問題集をやり込む

ほかの方の合格体験記を読むと、とりあえず公式問題集をやり込めば合格できるといったことがよく書かれています。確かに、私自身もメインの問題演習は公式問題集でした。

1~2か月の短期合格を目指す方はとにかく公式問題集をやりこめば合格水準には達するのではないでしょうか。

ただし、それができるのはある程度すでにセキュリティ業務経験がある方に限ります。セキュリティ業務未経験の方にとっては少なくとも短期合格はおすすめしません。

公式問題集はあくまで問題集なので、知識が体系的に整理されているわけではありません。経験者にとってはすでに知っていることばかりかもしれませんが、未経験者にとっては初めて知る用語も多く、まずその用語の意味を理解するところから学習する必要があります。

その用語が学習する分野(ドメイン)でどういう位置づけなのかを問題集では教えてくれません。そのため、未経験者は時間をかけて参考書も併用しながら体系的に知識を整理・学習する時間が必要になると思います。


2. 公式問題集はなるべく最新のものを

他の合格体験記ではほとんど触れられいないことですが、日本語版の公式問題集は実は最新バージョンではありません

この記事を書いている2024年4月時点で最新である英語版の公式問題集の発売日は2021/6/16。その一方で日本語版の公式問題集の発売日は2019/5/28。

つまり、現時点で日本語版の公式問題集は最新版である英語版より一段古いのです。早く最新版の訳本を出してほしいですね。

諸先輩方の合格体験記を見ると、日本語版の公式問題集のみで合格されている方も多数いるようです。そのため、日本語版だけでも十分合格が可能といえるでしょう。

ただし、余裕がある方やバージョンの古さに不安を感じる方は、最新版の英語版をやるべきです。私自身は心配だったので日本語版と英語版の両方をやりました。


(余談)英語版の公式問題集はブラウザでWeb演習可能

「英語版は当然英語が読めないといけなので、英語が苦手な私には無理だ」と飽きらめてしまう方も多いかもしれません。でも安心してください。日本語に翻訳しながら問題演習が可能な方法があります

意外と知られてないことですが、英語版の公式問題集には、購入するとブラウザ上で本と同じ問題演習ができるWebサイトが用意されています。

そのため、PCやスマホのブラウザのページ翻訳機能を利用すれば日本語で問題演習が可能です。翻訳はgoogle翻訳で十分です。

また、WEB版で問題演習したほうがより多くのメリットがあります。例えば、問題演習したい問題数を事前に設定可能なため、スキマ時間にスマホに合わせた学習ができます。また、誤った問題をチェックする機能があるため、問題は回す際に間違えた問題のみ再度問題演習することができます。

ちなみに私は日本語版と英語版どちらもやりましたが、問題は8〜9割同じでした。試験直前は英語版しかやっておるず、正直どちらかやるならどちらか片方で良いと感じました。


3. 公式問題集は最低3回は繰り返す

CISSPの受験費用は大変高額なため、会社負担な方は別として個人負担方にとっては大きな出費です。受験失敗は決して許されません。

問題演習をどこまでやり込めばいいか悩まれる方も多いと思います。

個人的に考える本番受験可能なレベルになる一つの基準としては、最低3周はやったほうがいいと考えています。逆に3回以上やると答えが暗記できてしまい問題演習の意味も薄れます。

3周やれば、どの分野が得意か苦手かがわかるはずです。3周やったあとは何度も間違えた苦手分野の問題を中心に復習していけば良いと思います。

残念ながら全く同じ問題は出ないと思ったほうが良いです。そういう意味では問題や解答を頑張って暗記する必要もありません。あくまで、素直に問題に向き合い演習して慣れる事ができれば本番の問題も落ち着いて解くことが出来ます。


4. 確実に合格を目指すなら他の問題集も活用する

CISSP試験はよくあるベンダー試験と異なり、問題集に掲載の問題と全く同じもしくは類似の問題はまず出題されないと思ったほうがいいです。それくらいCISSPの本番問題数は膨大であり、こうした暗記合格を防止する意図が感じられます。

そのため、問題演習する際には問題回答の暗記するまで演習するより、初見の問題に対して落ち着いて回答できる力をつける必要があります。私は公式問題集のほかに以下3つの問題集を利用しました。

Udemyの問題集は何といっても日本語での問題解説がされている点がとても使いやすかったです。日本語版の公式問題集を除いて日本語の問題集はこのUdemyの教材くらいではないでしょうか。

kindleの問題集を利用したのは、対象問題集がkindle Unlimitedであれば無料で利用できたから。また、問題や解説は英語ですが、難しい英単語には英文で意味の説明があるため、英語が苦手な方でも読むことができるはずです。

kindle unlimitedってなに?

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さいごに

CISSPの試験はよくあるAWSやCISCO等のベンダー試験とは別物です。受験費用もそうですが、試験範囲も広く、出題される問題に対しては単純な問題と解答暗記で乗り切れるほど甘くない、一筋縄ではいけない試験だと思います。

正直私も、問題をとき終わったときの手応えみたいなものはあまりありませんでした。運よく合格しただけかもしれません。

ただ、今振り返ると、合格できた要因の一つに公式問題集をやり込んだことと、色んな問題に触れて問題慣れしたのが良かったのかなと思いました。

センター試験やTOEIC試験などと同様、CISSPもある程度問題に慣れる必要がある感じており、それを公式問題集をやり込むことで慣れることができたのかなと思います。

そして、力試しとして初見の問題にもびびらず解く練習として、UdemyやKindleの問題演習を非常に有効だったと感じています。

これからCISSPを受験される方にとって一助になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。