AWS未経験からSAA合格をめざす
AWSの認定資格であるソリューションアーキテクチャアソシエイト(以下、SAA)に合格したので勉強方法について纏めました。
受験当初、私はインフラエンジニアとして働いていましたが、AWSはまったくの未経験。
一個人の見解では有りますが、いちおう未経験から頑張ればAWS SAAに合格することができました。
これから同じような・似たような境遇の方にとって少しでも参考になれば幸いです。
AWS認定資格とAWS SAAの試験概要
AWSでは、2020年10月現在12個の認定資格をリリースしています。
AWS認定資格では、3つのレベル【ベーシック・アソシエイト ・プロフェッショナル】や専門知識に応じた様々な認定資格が用意されおり、今回受験したAWS SAAは【アソシエイトレベル】の資格です。
AWS SAAの試験概要は以下の通りです。
正式名 | AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト (SAA-C02) >> 試験詳細は公式サイトへ |
試験時間 | 130分 |
問題数 | 65問 |
問題形式 | 択一・複数選択 |
受験料 | ¥15,000(税別) |
ボーダー | 720/1000点 |
試験範囲 | レジリエントアーキテクチャの設計:30% 高パフォーマンスアーキテクチャの設計:28% セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計:24% コスト最適化アーキテクチャの設計:18% |
おすすめ問題集と参考書
問題集と参考書選びは非常に重要です。ここでは実際に私も利用した問題集と参考書2冊を紹介します。
問題集:『AWS WEB問題集で学習しよう』
私はWeb問題集を利用しました。理由はスマホでいつでも気軽に学習ができるから。
Web問題集にも複数ありますが、先人たちのSAA合格ブログを見るとよく見かける言わずと知れたWEB問題集である『AWS WEB問題集で学習しよう』を私は利用しました。
プラチナプラン(90日で4500円くらい)はそこそこ高いですが、SAAのオリジナル問題集が700問以上出来るのはなんやかんやコスパ高め。
また、分野別でも解けることができるので、ピンポイントに特定のサービスの学習にも役立ちます。
参考書①:『この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト テキスト&問題集』
AWSのSAAが学べる参考書はたくさんありますが、特におすすめしたいのが『この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト テキスト&問題集』です。
サービスの説明ならブラックベルトのようなAWS公式の資料もありますが、初学者が最初から読み込むには量が多いですよね。
まずは、参考書で要約された概要をつかみ、主要サービスについてさらっと学ぶのに最適です。また、練習問題や模擬問題もあるのもいいですね。
参考書②:『Amazon Web Services 定番業務システム14パターン』
もう一つのおすすめな参考書は『Amazon Web Services 定番業務システム14パターン』です。
こちらの参考書は、実際にAWSを触りながら基本的な構築を行う際に手元に置いておきたい1冊です。
実際にAWSをコンソールやCLIで触ることは、単に本で読むよりサービスの理解が格段に深まります。
人によっては、実際に触ることに時間を割くより問題解く方が効率的だという方もいます。
確かに、一切実機を触らずに資格取得することは可能ですが、実機を触ることは問題を解く際の操作イメージがつきやすくなり、思考力が必要な少し難しい問題にも対応することができます。
『Amazon Web Services 定番業務システム14パターン』では、AWSで必要なく基本操作をパターン毎に分けて、詳しい手順付きで解説してくれています。
尚、今回紹介した『Amazon Web Services 定番業務システム14パターン』をはじめ、多くのAWSの参考書はkindle unlimitedを利用することで買うことなく無料で読むことが可能です!
おすすめ勉強法と学習ポイント
勉強法は千差万別なので、すでにあなたが勉強法を確立しているならそれに基づいて学習を進めるべきでしょう。
ただ、まだ確立されてない方向けに、参考までに私の勉強法と学習ポイントを紹介します。
まずは試験日の申込
これは、私がどんな資格試験でも大事にしていることですが、まずは試験日を決めて受験料を支払うということです。
IT系の資格試験は、自分で試験日を設定することが可能です。自分のペースで準備ができる反面、試験日が決まっていなことで学習が惰性となりずるずる申し込みが遅れることがあります。
事前に試験日を決めて受験日を決めることで、受験への覚悟(いい意味でプレッシャー)が宿ります。そして、試験日から逆算して学習計画を立てやすくなります。
IT資格の受験料は基本的に1万以上と決して安くないです。それを先に支払うことで損得感情が生まれて、損したくない気持ちから受験のモチベーションも上がります。
分野毎に問題演習を行いつつ、参考書で知識を整理する
私の勉強法は問題演習を中心に進めます。よく参考書で一通りノートで整理してからという人もいますが、時間がかかるので基本的にやりません。
試験において大事なので「問題に正解すること」ですよね。ノートで整理しても問題に正解できるわけではありません。
問題演習の最初の1周目は問題を解くというより、問題を理解することから始めます。
基本的にすぐ解説を読みます。解説を読んで理解しづらい時は参考書で同じ分野を読んで理解を高めます。
2周目から問題を解きます。ただ、わからなければ解説を見たり、参考書で調べながらやっても問題ありません。
重要なのは、問題を理解することです。一番NGなのは、問題を理解しないまま解答を暗記してしまうこと。
3周目以降は、出来ない問題を中心に行い、どうしても理解できないものだけノートに纏めていきます。問題演習は90〜100%になるまで完璧を目指しましょう。
先に紹介した参考書『この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト テキスト&問題集』にも模擬試験が掲載されています。
ある程度問題演習が完璧になってから力試しとして解くことで、より自分の理解度を図ることができます。
AWSで触りながら操作イメージにつける
問題演習の息抜きで、私はAWSを触ることで具体的な操作イメージを身に付けました。
AWSは基本的に有料サービスですが、新規アカウントに対しては12ヶ月の無料枠が設定されています。その範囲内であれば十分無料でサービス利用ができます。
実際に構築してみる際は、先に紹介した『Amazon Web Services 定番業務システム14パターン』を見ながらやると、より理解が深まるはずです。
模擬試験で実際の試験形式に慣れる
模擬試験はなるべく1回は受けることをお勧めします。
必ずしも同じ問題ができるというわけではありませんが、本番試験と同じレベル・問題形式に慣れると言う意味で有益です。1回¥2,000程度ですし1回やって損はないと思います。
当日の受験と試験時の注意点
AWSの資格試験は他のIT資格と異なります。
例えば、他のIT資格受験用のPCとは別の専用のパソコンを使用ししたり、試験時間内は遠隔でAWSの試験監督者に監視されたりします。
余談ですが、私が受験したときは試験中に何度か画面がフリーズしてしまい、監督者の方と英語でやりとりをして対応してもらいました笑。
私が実際に感じた試験時の注意点ですが、意外と時間を足りません。
試験時間は130分ありますが、問題数が65問なので1問あたり平均約2分で解答する必要があります。1問に悩みすぎると他の問題が解けなくなります。
対策としては、難しい問題や回答に時間がかかる問題は一旦仮解答にして保留し、解ける問題を中心に1周すること。
ひとまず1周すると心に余裕が持てます。あとは、保留した問題の残数と残り時間から逆算して優先度を決めながら、保留した問題に着手するとあせらず解答できます。
AWS認定資格で得られる特典
最後に、AWS認定資格で得られる特典について紹介します。AWSの認定資格に受かると、下記のさまざまなメリットがあります。
・認定資格のロゴの取得
・次回認定資格受験時に半額割引
・模擬試験が1回無料
・AWSイベントで認定資格取得者専用ラウンジの利用可
・AWS 認定ストアでのグッズ購入
特に『次回認定資格受験時が半額割引される』は非常にありがたいですね。
これから受験される方の一助になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。