インフラエンジニアの平均年収は500万超 | 年収UPさせる3つの秘訣

あなたの価値(評価)は適正ですか?

今回は、インフラエンジニアの年収事情年収UPのために私が転職時に実践した方法について紹介させてください。

この記事でわかること

・インフラエンジニア の最新の年収事情
・年収UPのために具体的にやるべきこと
・インフラエンジニア として求められるスキル

会社によって求められるスキルが異なれば、当然それによって評価される価値も異なります。

いまもらっている年収が、必ずしも適正とは限らないわけです。

あなたのスキルが、他の会社にとっては、もっと高く評価してくれるのかもしれません。

この記事を通して、ご自身の年収について、ちょっと考え直すきっかけとなる記事になれば幸いです(現状の年収に不満がなければ不要ですが)。

読んで頂きありがとうございます。
簡単に私のプロフィールを紹介させて下さい!

  • 転職3回の30代アラサー♂
  • 新卒でSESに入社。SIerへ客先常駐してインフラエンジニア(2016年
  • IT企業(SaaS)の社内SEに転職(2018年〜)
  • 金融機関のセキュリティ担当に転職(2022年〜)
  • HR企業のセキュリティエンジニアに転職(2024年〜)
  • 保有資格はLPIC1,2 / CCNA / AWS SAA / AZ-900 / SG / RISS / ITILv4 / NSE / CISA / CISSP / 徳丸基礎試験等
  • Twitternoteもやってます


インフラエンジニア の平均年収は524万

まずは、インフラエンジニアの年収事情について。

さまざまな職種の給料について調査している『求人ボックス給料ナビ』によると、インフラエンジニアの平均年収は524万と言われています。

ただし、あくまで平均なので、住む地域によって多少前後してきます。

それにしても意外と高いですよね!同サイトの調査ではITエンジニアの平均年収が503万となっています。

そう考えると、インフラエンジニアはエンジニアと言う職種の中では、高い職種であると言えます。


手っ取り早く年収UPするなら転職

手っ取り早く年収を上げる方法は2つ。

・今の会社から転職する
・フリーランスになる

起業や副業も考えられますが、少数だと思うのでここでは割愛します。

フリーランスも、実際のところ敷居は高いです。なること自体は簡単でも継続が難しいと思います。

理由として、年収面は確実に上がるかもしれませんが、デメリット面が多いです。

例えば、社会保険料や税金など自費になることで必要なコストが増えたり、雇用期間が保証されているわけではないので、収入が不安定になるリスクが高まったり。

おそらく、読んでくれる方にとって転職による年収UPが一番現実的な選択肢となるでしょう。

私自身、前職のSESから今の企業に転職して前職より年収が200万ほど上がりました。

>> 『【体験談】文系のIT未経験が新卒でSES(客先常駐)に入社した話

私自身の転職経験も踏まえつつ、転職するために準備したことを以下で纏めていきたいと思います。


転職するために何を準備すべきか?

結論から言います。

求められるスキル技術力)を身につけ、対外的に証明する(理解してもらう)

これに尽きます。

「転職が年収UPの近道なら、すぐに転職活動始めないと汗」と、はやる気持ちになった方がいたら、ちょっと落ち着きましょう。

転職には当然面接があります

面接の際には、企業の面接官に自分のスキル(技術力)や経験を理解してもらう必要がありますよね。

経験は職務経歴書にちゃんと書いて説明できれば問題なし。

重要なのはスキル(技術力)を適正に評価してもらえるか否か

ここでは、企業から求められるスキル(技術力)について、2つの観点から考えます。


どんなスキルを、どう対外的にアピールすべきか?

ここでは2つのセクションに分けて解説します。

▶︎どんなスキルが評価されやすい?
▶︎どうやって対外的に証明するか?


▶︎どんなスキルが評価されやすい?

スキルには当然さまざまなものが考えられますが、転職希望の会社で求められるスキルとあなたのスキルとのマッチが重要になってきます。

評価されやすいスキルの共通点は、スキルの希少性です。

例えば、インフラエンジニアならネットワークやサーバのスキルはある程度誰でも持っているスキルだと思います。

そう意味でネットワークやサーバのスキルの希少性は高くありません(もちろん必要なスキルに変わりませんが)。

年収UPを狙うなら、さらに希少性のあるスキルを身につけるべきでしょう。

ここで言う「希少性のあるスキル」とは何か?

転職サイトで掲載されているインフラエンジニアの求人内容に基づいて、4つのスキルをピックアップしてみました。

希少性の高い4つのスキル

①設計構築スキル(上流工程)
②開発スキル(コーディングスキル)
③クラウド環境の操作スキル
④セキュリティに関する理解と実践スキル


①設計構築スキル(上流工程)

いわゆる上流工程のスキルです。具体的には、システムの要件定義や基本設計が行えること。

エンジニアの仕事は、基本的に設計→構築→運用をループします。

エンジニアの多くは最初運用からキャリアをスタートする人が多いです。

エンジニアの中でも、上流工程の経験がある人はあまり多くありません

なぜなら、要件定義や基本設計をするためには、構築や運用のこともわかっていなければならないから。

設計経験を若いうちから早めに身につけることが、年収UPを有利に進めてくれます


②コーディングスキル(CLIスキル)

インフラエンジニアもコーディングスキルが求められる時代に入っています。

ただ、私が言いたいのは、良くイメージする開発言語でのプログラミングスキルではありません。

CLI操作やサーバの構成管理ツールにおけるコード化(CI化)に対応出来るスキルのことです。

例えば、AWSやAzureでの構築も、今はGUIよりCLIでやったほうが効率的です。

サーバの構成変更も、Ansibleやchef という、スクリプトのようなものファイルに事前に書き込んで管理することで、一括変更ができます。

もちろん、言語を用いてプログラム開発を求められることもあります。


③クラウド環境の操作スキル

最近はAWSやAzureといったパブリッククラウド環境でサーバやネットワークを構築する機会増えてきました。

IDC Japanの調査によれば、企業の過半数以上はまだオンプレでサーバを運用していると言われており、オンプレ利用者の4割以上が今後クラウドへの移行を予定しているとのこと。

また、最近ではG SuiteやOffice365といったグループウェアをSaaSツールで利用する機会も増えてきています。

こうしたクラウドツールの管理スキルも今後求められてくるスキルです。


④セキュリティに関する理解と実践スキル

近年セキュリティインシデントによる情報漏洩が増えてきています。

2018年に発行されたJNSAの調査によれば、インシデント件数は443件、被害総額は2,684億5,743万円と言われています。

年々重要度を増している『セキュリティ』ですが、一言では語れないほど大きなくくりですよね。

「サーバ」「ネットワーク」「クラウド」「エンドポイント」「ファイアーウォール」

上記で挙げたように、いろんなインフラ分野に横断して考える必要があります。

全ての分野のセキュリティに精通するのは難しいですが、1分野のセキュリティに詳しくなるだけでも需要はあります。

セキュリティのスキルは今後ますます重要なスキルになるでしょう。


▶︎どうやって対外的にアピールする?

ここまでは、評価されやすいスキルについてまとめていきました。

ここからは、そのスキルをどのように面接官にアピールすれば理解してもらえるか?について考えていきます。

4つの手段を挙げてみたので、どういった手段か一緒に考えてみましょう。

対外的に証明する4つの手段

❶職務経歴書
❷資格
❸個人ブログ公開や投稿
❹LTへの登壇


❶職務経歴書

職務経歴書は、一番オーソドックスなアピール方法です。

職務経歴書は、いかに端的に伝えたいことをまとめるかが重要です。

長ったらしい文章は、要約力が欠けてしまうと判断される可能性もあります。


❷資格

資格は、よく用いられるアピール手段の1つですね。

インフラ系の資格ならLPICやCCNA、クラウド系の資格ならAWSやAzureを資格があるといいですね。

尚、インフラエンジニアが未経験から取得するのにおすすめな資格について、別記事でまとめてます。


❸ブログへの公開、投稿

開発系のエンジニアと異なり、インフラエンジニアはポートフォリオの作成を行うケースは少ないですよね。

もちろんあるに越したことはないですが、ポートフォリオがない場合はブログや投稿サイトでのアウトプットがおすすめです。

例えば、個人ブログを立ち上げてそこで自身が学んでスキルを記事として投稿したり、Qiita等の技術投稿サイトにアウトプットすることで、対外的にアピールする手段の1つとなります。


❹LTへの登壇経験

人前に立つことは、年収を上げるために非常に重要です。

私の偏見かもしれませんが、エンジニアで人前に好んで立ちたいと言う人はあまり多くありません。

人前に立って説明するとうだけでも、エンジニアの中では非常に希少性が高いです。

勉強会やもくもく会は全国で開催していますので、是非一度LTとして登壇してみて下さい!

転職するの際の武器(話のネタの一つ)になりますよ。


年収を上げる時の注意点

転職は確かに年収を上げる近道です。でも、高望みや欲張りは禁物

ここではやってしまいがちな転職する際の注意点を3つ紹介します。

3つの注意点

・嘘をつかない(面接時に話を盛る/職歴を詐称)
・自分の適正で勝負する
・年収を上げると責任も上がることを理解する


嘘をつかない(面接時に話を盛る/職歴を詐称)

希望の企業に入りたいがために、つい職務経歴書の経歴や面接の際の話を盛ってしまいたくなるかもしれません。

でも、それは立派な詐欺、つまり犯罪ですよ。絶対にやめましょう・・

面接官は、何度も面接をこなしているベテランですから、それくらいの嘘はバレます。

仮に、面接の時バレなくても、実際に就職したときバレれば試用期間内で終了することも。

身の丈にあった就職先を選ぶのが無難です。


自分の適正で勝負する

自分の得意な分野が活かせるところで働きましょう。

いくら行きたい会社でも、不得意なことを強いられると、働くのがしんどくなります。

苦手なことを克服するより、得意なことを伸ばした方が希少価値は高まります。


年収が上がれば責任も上がることを理解する

年収が上がるということは、基本的にその分の負担する責任も増えます。

会社に対する影響も大きくなります。

年収をあげると言うことは、その分責任も上がるということです。

責任と年収を天秤にかけて、無理な年収UPはやめましょう。


転職せずに今の会社で年収を上げるには?

最後まで読んで頂きありがとうございます。

人によって、転職したいけど事情があってできない人もいるかもしれません。

副業等や除いて、今の会社でどうにか年収を上げるにはどうするべきか?

考えうる3つの方法を挙げてみました。

①残業をがんばる
②資格手当をもらう
③昇級する

『①残業をがんばる』は言わずもがなですね。まあ最近は残業に厳しい会社も増えてきていますが。

『②資格手当をもらう』も、会社によって月単位や一時金として高く設定しているケースがありますね。

『③昇級する』も、既存の会社での仕事を頑張って結果を残せば十分ありえる話です。

ただ、一気に100万UPしたい!というような大幅年収UPするためには、やはり転職がベターな選択になるでしょう。

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ご自身にあった年収UPの方法を模索してみてください。少しでも参考になれば幸いです。