※ここではSES=客先常駐と定義して話をします
「SES(客先常駐)はブラック」は誤解です
今回はSES企業はブラックと言われることに対して自分なりに整理してみました。
私自身新卒から2年半ほどSES企業にて、客先常駐でインフラエンジニアとして働いていました。
結論から言うと、「SESはブラック」という考えは誤りです。
なぜそう言えるのか?
私自身の実体験も踏まえて解説します。
読んで頂きありがとうございます。
簡単に私のプロフィールを紹介させて下さい!
SES=客先常駐?
よくSESは客先常駐と解されることが多いですが、厳密には違います。
SESについて、Wikipediaでは以下のように定義されています。
システムエンジニアリングサービス契約(SES契約)とは、システムエンジニアが行うシステム開発等に関する、委託契約の一種(委任・準委任契約等)で、システムエンジニアの能力を契約の対象とするものである。
『SES契約』Wikipedia
SESの本来の意味は、能力(技術力)を契約の対象として、その能力の対価としてお金が発生する委託契約の一種。
世間一般的に言われているSESでは、こうした委託契約だけではなく、派遣契約や請負契約によりエンジニアを客先常駐させるパターンも含まれています。
なのでSESは「客先常駐」と言われたりします。
「SES(客先常駐)はブラック」だと思われている3つの理由
巷で言われている「SESはブラック」。
そう思われている理由について、他の方の話(ブログ記事)や実体験をもとに考えてみると、大きく3つの理由があることがわかりました。
①給料が安い
SESは給料が安い!と言われることがあります。ただ、それは未経験からエンジニアを目指して入社する新卒や中途社員の場合です。
経験やスキルがあってそれがちゃんと評価してくれる会社であれば、SES企業で働いていても十分な給料をもらうことは可能です。
とは言っても、経験の浅い20代・30代は基本年収は低いです。
私自身1年目はたぶん300万くらい、転職する3年目でも330万くらいしかありませんでした。
ひとつの救いとして、SES企業では資格手当が高い傾向があります。
例えば、基本情報処理試験合格で5万円、応用情報処理合格で10万円といったように結構いい額を支給してくれる会社もあります。
②業務がつまらない・スキルアップできない
SESの仕事の多くは、客先の運用業務が多いです。
設計や構築に携わる仕事もありますが、そこにアサインされるにはある程度経験が必要ですし、そもそもそういった上流の仕事は客先のプロパー社員が行います。
SESの役割は客先のプロパー社員の仕事をサポートするのが目的です。
プロパー社員と同じ仕事をするために雇っているわけではなく、あくまでプロパー社員のサポートの役割をSES人材は担っています。
上流工程の仕事をしたいなら、SES企業でくすぶっているよりスキル(資格)や経験を早くつけて転職しましょう。
③「派遣」扱いを受ける
「派遣」として見下されるというわけではありません。
そもそもSES(客先常駐)企業の雇用は、雇用されている会社では正社員として働き、客先常駐している会社では「派遣」や「請負」社員として働きます。
客先では、当然ですが「派遣」社員といった言葉で指示されることがあります。
客先での立場が「派遣」である以上は、そういった扱いを受けることは予め理解する必要があります(私は就職して現場に行って初めて知りました笑)。
※派遣とは言わずBP(ビジネスパートナー)やパートナーという表現で呼ばれることもあります
SES(客先常駐)で働くメリット
ここまで聞くとSESに対してネガティブなイメージを持ってしまうかもしれません。
でも、私自身新卒から約2年半働いてきて良かった点・メリットも感じています。
メリット・デメリットについては別記事で紹介しています。よければそちらも参考にしてみてください。
結論「SESはブラック」は誤りです
自分なりに「SES=ブラック」に対して整理してみました。
SES企業は、未経験からエンジニアを目指す方に取っては最適な環境です。
最近の会社は、現場配属の前に数ヶ月間研修させてくれたり、ITスクールと提携していて講座が受け放題だったり。
SES企業で働くなら、そういった研修制度が整った会社で働くことをおすすめします。
また、そういったSES企業はアサインされる現場の質も高いです。
例えば、富士通やNECといった、いわゆるSIerと呼ばれる会社よりも、楽天やLINEのような自社開発企業やITの事業会社の現場に行く方が元請け・一次請け環境でよりフラットに働けます。年齢層も違います(SIerは結構高め)。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからSESで働く人にとって参考になれば幸いです。