高度情報処理技術者試験の午前Ⅰ対策におすすめ勉強法と参考書

午前Ⅰは高度情報処理技術者試験の最初の壁

今回は、高度情報処理技術者試験の午前Ⅰ対策についてまとめてみました。

この記事でわかること

・知れば得する!午前1試験の基礎知識
・午前1試験対策におすすめの勉強法や参考書

周知の事実ですが、高度情報処理試験の合格条件は、午前試験(Ⅰ,Ⅱ)と午後試験(Ⅰ,Ⅱ)に全て合格すること

合格の条件としては午前も午後も均一です。

しかし、午前Ⅰを苦手にしている人・勉強を軽視している人が意外と多いのも事実。

どこかの参考書に書いてあったのですが、高度情報処理試験での不合格者の1/4は、午前Ⅰで不合格になっていると言われています。

仮に、午前Ⅰに落ちてしまうと、他の試験は採点すらされないのです。せっかく午後試験を完璧に解けたとしても合格できません。

そういった意味で、午前Ⅰ対策は高度情報処理試験を受ける人にって最初に突破すべき壁なのです。

とはいえ、他の午前試験や午後試験の勉強の方になるべく時間を割きたいですよね。

今回は、なるべく効率よく時短な勉強法や私自身が使用したおすすめの参考書について紹介します。

読んで頂きありがとうございます。
簡単に私のプロフィールを紹介させて下さい!

  • 転職3回の30代アラサー♂
  • 新卒でSESに入社。SIerへ客先常駐してインフラエンジニア(2016年
  • IT企業(SaaS)の社内SEに転職(2018年〜)
  • 金融機関のセキュリティ担当に転職(2022年〜)
  • HR企業のセキュリティエンジニアに転職(2024年〜)
  • 保有資格はLPIC1,2 / CCNA / AWS SAA / AZ-900 / SG / RISS / ITILv4 / NSE / CISA / CISSP / 徳丸基礎試験等
  • Twitternoteもやってます


知れば得する!午前Ⅰ試験の基礎知識

簡単に高度情報処理試験の午前Ⅰ試験について確認しましょう。私が重要だと考えるポイントは3つ。1つずつ深ぼっていきます。

午前Ⅰ試験の重要ポイント

①高度情報処理技術者試験共通で30問出題
②応用情報技術者試験の午前問題から出題
③午前Ⅰ試験は免除制度あり

①高度情報処理技術者試験共通で30問出題

高度情報処理試験の午前Ⅰ試験の問題は、どの試験も共通です。出題される試験問題数は30問。合格に必要なボーダーは6割なので、18問以上の正解が求められます。


②応用情報技術者試験の午前問題から出題

あまり知られてないことですが、高度情報処理技術者試験の午前Ⅰ試験は、その同時期に行われる応用情報処理技術試験の午前試験の中(80問)から出題されています。


③午前Ⅰ試験は免除制度あり

午前Ⅰ試験には免除規定があります。免除の条件は大きく3つ

ただし、免除期間は条件クリアから2年間です(計4回分免除可能)。

・直近の高度情報処理試験に合格
・直近の高度情報処理試験の午前Ⅰに合格
・直近の応用情報処理試験に合格


本題!おすすめの勉強法と参考書

おすすめの勉強法としては2つ

ただ、選択するの場合は1つでOKです。

2つの勉強法

①応用情報技術者試験の午前問題で勉強する
②高度情報処理試験の午前対策本で勉強する

①応用情報技術者試験の午前問題で勉強する

さきほどの午前Ⅰ試験の基礎知識でも紹介したように、高度情報技術者試験の午前Ⅰ試験は、同時期の応用情報技術者試験の午前試験の中から出題されます。

つまり、応用情報処理試験の午前試験対策が、そのまま高度情報処理技術者試験の午前Ⅰ試験の対策になるのです。

応用情報技術者試験の過去問は、IPAの過去問題からダウンロードできます。ただ、IPAで公開している過去問題は解説がありません。

解説を読んしっかり学びたい人は、応用情報技術者試験ドットコム過去問道場がおすすめです。

応用情報技術者試験ドットコムとは、スマホから気軽に学習することができるWEB問題集です。

しかも無料。激アツです。

Web問題集もいいけど、本(電子書籍)で学びたいという方には、『応用情報処理試験の一問一答問題集』をおすすめします。

2020年までの過去問から頻出問題を厳選して出題しています。

闇雲に過去問を漁るよりよっぽど効率的に学習することが可能です。解説が詳しい点も◎。

なお、この『応用情報処理試験の一問一答問題集』は、kindle unlimitedの月額会員なら無料で読むことが可能。

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②高度情報処理試験の午前対策本で勉強する

2つ目の勉強法は、高度情報処理試験の午前試験に特化した対策本で学ぶこと

ここでは、実際私も利用したおすすめ本を2冊紹介します。

(1)情報処理教科書 高度試験午前I・II

情報処理教科書 高度試験午前I・II』は、”情報処理技術者試験の教科書シリーズ”として絶大な人気を誇る翔泳社毎年作っている、午前Ⅰ・Ⅱ対策に特化型の問題集です。

やはりの解説の正確さや詳しさは申し分のない情報量です。

この本のメリットは2つ

❶午前Ⅰだけでなく午前Ⅱについても勉強できる点。
❷他の高度情報処理試験の午前対策にも汎用的に活用できる点。

本の価格はおよそ3千円と値が張りますが、これらのメリットを考えると十分元が取れる金額です。


(2)システム監査技術者試験 厳選問題集

「システム監査技術者試験の対策本では?」と思ってる方もいるかもしれません。

確かに、この『システム監査技術者試験 厳選問題集』は、システム監査技術者試験の午前試験(Ⅰ・Ⅱ)の問題集です。

ただ実は、高度情報処理試験の午前Ⅰ対策としても、非常に優秀な1冊でもあります。

実際私は、この本のみを数日勉強して本番の午前Ⅰ試験では7割弱正解できました。

具体的な良さは2つ。

・問題によって過去の出題頻度が分かり頻出度を意識しながら学習を進めることができる(過去に何回どの試験で出題されたのか記載があり、頻出問題には「よく出る」マークがついてます)。

・問題と解答解説の構成が見開きになっており(左が問題、右が解答解説)、非常に学習が進めやすいレイアウト。

amazonの中古での販売取り扱いも多く、中古であれば定価の半額近くで買えます(私も実際中古で買いました笑)。


本の購入ならなるべく電子書籍をおすすめしたい

本の購入なら、紙媒体よりも電子書籍での購入をおおすすめします。

ちなみに、私は電子書籍サイト大手のhontoを愛用しています。hontoを愛用している理由は、定期的(週に1回)に割引クーポンを発行してくれるところ。毎月5千円以上本を買う私にとっては非常に嬉しい!

先ほど紹介した「情報処理教科書 高度試験午前I・II」の無料お試し版も用意されています。


午前Ⅰ対策は短期間でさくっと終わらせよう

いかがだったでしょうか?私がお伝えしたかったのは、午前Ⅰ試験は意外と重要だということです。

ただ、あまり時間を割くべきところでもありません。1〜2週間と時間を決めて短期集中で取り組むことをおすすめします

ちなみに私の場合は、情報処理安全確保支援士試験の際に初めて午前Ⅰの勉強をしました。

試験の1ヶ月前に1週間みっちり対策し、試験の1週間前になって改めて以前間違えた問題を中心に復習しました。結果として、本番試験では8割近く得点することができました。

この記事が、皆さんの高度情報処理技術者試験が少しでも合格に近づける一助になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。